文字データ入力業務に関する Q&A
今の時代、原稿を手書きする作家は少なく、文字データ入力の仕事は必要ないのでは?
パソコン入力したデータであっても、専門のルールに基づいて入力し直す必要があります。
若手作家などの場合パソコンで原稿を書くケースが増えていますが、出版に当たっては、専門の入力ルールに基づいてデータ化することが必要なため、手書き原稿時代と同様、文字データ入力(整形入力)の仕事は必要不可欠です。
出版業界は不況なので、今後文字データ入力の仕事が減ってしまうのでは?
入力データが多様化し、文字データ入力業務の重要性が高まっています。
若者の活字離れや少子化により、出版物の発行部数は減少傾向にあります。しかし、携帯端末で読むことのできる電子書籍など『出版物の電子化』が盛んに行われています。テキストデータを保存していない書籍も多く、まだまだデータ化の余地はあります。
また、旧本の改訂版や単行本の文庫化など、スタイルの異なる文字組みの度に新規文字データ入力が必要となり、文字データ入力業務は今後ますます重要性を高めていくと考えられます。
OCR(自動読取機)の普及で、人間が文字データを入力する必要はなくなるのでは?
業務レベルで使用可能なOCRシステムは存在しません。
OCR(自動読取機)の発達・普及により文字データ入力業務の減少を心配する声もありますが、現在の技術レベルでは、印刷された文字の全てを正確に読み取ることは不可能です。社内の内部文書や個人の趣味の記録などであればまだしも、商業ベースでの流通を前提とした商品のクオリティが、「間違っているところがあるかもしれないが、ほとんど大丈夫」という状態では困ります。
最終的にOCRの読み取りエラーを熟練した人間の目で何度も繰り返しチェックする必要があり、結果として作業負担の増加につながるという事実は、大手印刷企業の間では既に立証済みの常識となっています。
在宅ワークを行ううえで、心がけることは?
原稿・入力データ共に、大切なものをお預かりしているという意識を。
生活職に直結した国民職である在宅ワークは、自立してお仕事が出来る方にお願いしています。品質向上やご自身の体調管理など、会社勤めと同じくらい、またはそれ以上に高い意識が必要です。
在宅スタッフの心構え
- 1. 納期は必ず守らなければなりません。
- 2. 必ず指示を確認し、校正を行う(ミスが多いと、支払いや次回の発注が出来なくなってしまいます)
- 3. 守秘義務を守る(原稿は全て、機密のものです)。
- 4. データは、一定期間保存した後、完全に削除する。
- 5. 常に連絡の取りやすい状態にしておくことが望ましい。
- 6. スキルアップのための勉強や体調管理をしっかり行う。